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2021年05月24日

いつか住みたい、と思っていた街「仙台」に住む

東京にある会社に勤務し、オフィスへのアクセスを重視して都内に住んでいた。東京は便利で楽しいし、住んでいる街も気に入っていたけれど、いつかは好きで毎年行っている東北か北陸に住みたいな、と思っていたら、新型コロナウイルスがきっかけで思っていたよりもずいぶん早く実現できる機会がやってきて、まさに今、宮城県の仙台に住んでいる。

仙台は約10年前にも住んだことがあったけれど、改めて住んでも居心地がいい街で落ち着く。なんてことないことも楽しいから、「好きな街に住むってやっぱりいいな」と日々感じている。

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Taki

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1987年神奈川県生まれ。いろんな街を歩くのと美味しいもの、お酒が好きです。仕事は編集など。

コロナによって仕事がリモートワークメインに

 

新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、昨年2020年の頭からリモートワーク生活がスタートした。

 

朝起きて家で仕事を始めて、昼休んで、また仕事して、業務を終了する。元々人に会う、取材に行くといった以外はパソコンの前にいることが多い仕事だったので、人に積極的に会えなくなると、ときどき人の少ない時間を狙って散歩したり、必要なものを買い物に行ったりする以外はほぼ家にいる生活に。  

 

 

自分と妻の会社へのアクセスを重視して住んだ東京の麹町。四谷、赤坂、市ヶ谷などへ歩いて行けて便利。その分家賃相場は高いけれど、借りていた家は築浅でなく部屋も広くなかったので、そこまで高くなかった

 

そんな生活が始まったころ、3月に娘が生まれた。仕事をしながらすぐ隣の部屋にいる子どもが日に日に成長していくのを見ることができた。ずっと家にいて家族以外ほとんど人に会わない生活でも、もう毎日が新鮮。ちょっとした表情の変化や動作、何か新しいことをするのを目の当たりにするたびに感動した。そしてあっという間に大きくなる。子どもの成長スピードは思っていた以上にすごい。

 

借りていたマンションの部屋は1LDK、30㎡で、2人暮らしなら問題無かったものの、1歳前にして歩き始めた娘のことを考えると、そろそろ少し広いところに引っ越さないと、と思っていた。

 

そんなタイミングで、会社でリモートワークがより推進されることになって、住む場所がかなり自由に。細かいルールはありつつも、その範囲なら遠方にも住んでいいということで、よし今だ、と子どもがのびのびできる街、家に引っ越すことを考えはじめた。

 

子どもにとっての環境を考えつつ、これまでいろんなところに行く中で気に入った好きな街に住もう、と考えて最初に思い浮かんだのが、夫婦そろって好きで毎年行っている北陸の金沢。そして自分が以前2年間住んでいて、毎年イベント毎に通う東北の仙台。あと妻の実家がある山梨も候補に。

 

最初に思い浮かんだ、石川県の金沢。すごく好きな街で何度も旅行へ行き、結婚式も金沢で行った

 

あえて東京から遠い場所にこだわったわけではなかったけど、新しくちょうど良さそうなどこかを探すより、もう既に好きで、何回も行っていて、いつか住みたいなと思っていた街にしたいなと思った。

 

候補の街はどこへ行っても楽しいだろうなと思いつつ、最終的に

 

・東京への行きやすさ(リモートワークがメインだけど、仕事で東京行くこともときどきある)

・気候(やはり日本海側は雪に慣れていないと大変そう)

・行ってすぐに車が必須にならない

・海鮮が美味しいところ(重要)

 

という理由などから、仙台にすることにした。

 

特に東京へのアクセスが抜群なのは大きく、新幹線を使うので交通費は高くなるけれど、仙台駅から東京駅は最速約1時間半。東京のオフィスへの所要時間だけなら、自分の実家がある神奈川県の逗子(の山寄り)とそこまで変わらない。

 

約10年ぶりに仙台に住む

 

そうして今年の2月から前も住んでいて土地勘ある仙台駅の東口でマンションを借りた。

 

仙台駅の東口。仙台は西口のほうが栄えているけれど、東口は人がそれほど多くなく、ゆっくり過ごせて好き。この道をずっと歩いた先に東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である、楽天生命パーク宮城もある

 

2010年の8月から2年間住んでいた仙台。東京を出発し、仙台駅に着いたときは「久しぶりに住むんだ」と感慨深かったけど、住み始めたらそこまで新鮮さは無く、すぐ落ち着いた。こういった状況なので、東京にいたとき同様に日中はほとんど家にいる生活。けど、引っ越して良かったと思うことは早速いくつもあった。

 

まずは、何気ないことだけど道が広いことや、空気のきれいさ。早起きして朝5時くらいに誰もいない道を澄んだ空気を感じながら歩く気持ちよさは堪らない。

 

 

 

 

余裕があるときには西口の方まで歩くことも。仙台の街並みが好きなのでただ歩くだけでも楽しいし、こういった街中まで東口にある家から歩きで30分程度で行ける(自転車ならあっという間)、仙台のコンパクトさは前住んでいたときからいいなと思っているところ。

 

 

 

日中も東京に比べただいぶ人が少ない仙台だけど、早朝(この写真は朝5時ごろの様子)はほとんど人がいないのでより安心して歩ける

 

生活面だと、仙台駅周辺に必要なものがだいたいなんでもあるのが便利。

 

食費は東京にいたときと比較して全体的に安くなった。そして仙台に住みたいと思った大きな理由の一つである「美味しい海鮮を気軽に買える」ようになったのがとても幸せ。

 

仕事が落ち着いた週末、美味い魚を食べようと思ったときは仙令平庄へ。こういった刺身がすぐ買えて、酒屋で買った東北の地酒と一緒に家で楽しめる贅沢

 

これは仙台に限らず東京から遠くなればどこでもそうだろうけれど、家賃も安い。東京で借りていた家と同じ家賃(10万円くらい)で仙台駅徒歩圏内で倍広い家(2LDK、60㎡)に住めた。駅近くにこだわらなければもっと安い物件もたくさん。個人的には狭い部屋でも大丈夫なタイプだけど、広くなった部屋で娘が楽しそうに自由に歩いたり、ごろごろしているの見たら「引っ越して良かった」と感じた。

 

広い公園もいくつもあって、東京にいたときよりのびのび楽しそうな娘

 

仙台に家を買う

家については借りた物件に不満はなかったけど、引っ越し早々、いい縁があってマンション(中古)を4月に買った。

 

気に入った物件があったら買うのもいいかも、と思っていたら立地、間取り、そして特にベランダからの風景が気に入ったマンションに出会った。売主さんもとてもすてきな方で長く大切にしたい、と思って買うことにしたマンション。まだ住んで1カ月くらいだけどひたすら快適で「買えて良かった」と毎日思っている。  

 

購入したマンションは仙台の中心部を流れている一級河川、広瀬川へ行きやすいのが気に入っている。コロナが落ち着いたらいつか川沿いで芋煮会をしたい

 

ここ最近は早朝の広瀬川沿いをランニングするのが習慣になった。人がほとんどいない川沿いを走るのが気持ちいい

 

好きな街に住むってやっぱりいい

 

いつかまた住めたらいいな、となんとなく思っていた仙台にこんな形でまた住むことになるとは。しかも妻娘と一緒で家も買うなんて、約10年前仙台で働いていた自分が知ったら絶対に驚くだろう。

 

住み始めてまだ3カ月くらいだから、今後長く住むことによって東京のほうが便利だったな、と思うことなんかもあるはず。良いことばかりではなくて、地震など気をつけないといけないこともある(自分も以前仙台で震災を経験した)。けれど、それでもやっぱり好きな街に住むというのはそれだけで毎日楽しく、気持ちよく暮らせているので、引っ越しして良かったなと思う。  

 

大好きな定禅寺(じょうぜんじ)通。行くたびに仙台好きだなと感じるスポット

 

まだまだ油断できないコロナが落ち着くまで(いつになるのか)は難しいけど、落ち着いたら改めて仙台だけでなく宮城、東北を家族みんなで存分に楽しみたい。

 

娘がもう少し大きくなったら、自分や妻の好きなお店をたくさん教えてあげたい。いつか娘と一緒に好きな居酒屋で日本酒を飲むのは夢だ。今自分が33歳だから、このサイトのタイトルである「50歳までにしたいこと」には間に合わないけど、実現したら「好きな居酒屋で娘と飲みたい」という話をこのサイトで書けたらいいな。それまで娘に嫌われないよう、頑張らないと。